−鎌倉市内に点在する鎌倉三十三観音札所を紹介しています−【 札所22〜28番 】
◆長谷駅から江ノ電に乗り、トンネルを抜けるとすぐ極楽寺駅である。駅を降りて通りに出ると、向かい側に大きな萱葺き屋根の極楽寺山門【写真右】が見える。駅からは100m程と近い。庭内はフキやアヤメ系の花がきれいに植えられ、参拝者の目を楽しませてくれる。
◆23番の燗ソ院は、鎌倉の大仏様という方が親しまれている。参道と云わず境内と云わず大勢の観光客でごったがえしている。高さ約11.3mで像内は拝観できる。春にはツツジが見頃という。
◆【写真右】は、境内に奉納されている大ワラジで、大仏さまの足に合わせてあるのであろうか。
◆4番の長谷寺からだと、北に約300mほど町並みを散策すると燗ソ院の門前となる。途中、甘味処、土産店、飲食店などが立ち並ぶ。
◆寿福寺は、鶴岡八幡宮前を西方に進み、JR横須賀線を渡ると寺の参道となる。まず朱塗りの山門【写真右】をくぐると、更に木立に囲まれた真っ直ぐな参道があり、本堂前の門に付く。
◆その門から本堂や庭内へは入れないので、皆、門の所で参拝となる。庭内は全体に苔むして落ち着いた風情がある。朱印は、その門を右に進んで庫裏で頂く。
◆寺は、鎌倉24地蔵18番や鎌倉十三仏4番・普賢菩薩の霊場も兼務する。
◆24番の寿福寺を出て横須賀線沿いを北に歩いて行くと浄光明寺への案内板があり、さらに住宅街を散策しながら進むと寺に着く。
◆山門【写真右】をくぐると、一部芝生の境内には落ち着いた雰囲気の本堂があり、その奥でご朱印を頂く。また、山門正面の高台には阿弥陀堂があり、その奥に観音堂【写真上】がある。
◆寺は鎌倉24地蔵の16番と17番、鎌倉十三仏9番・勢至菩薩の霊場を兼ねる。
◆【写真上】は、源氏山の一角に佇む海蔵寺と「龍護殿」の扁額で境内にはサザンカ、フヨウ、ツツジ、紫苑などの花々が季節ごとに咲く。寺の南側には化粧坂と呼ばれる切通しがあり、新緑や紅葉の名所である。
◆【写真右】は本堂右側にある大きな客殿で広い萱葺き屋根が特徴である。
◆海蔵寺は、東国花の寺百ヶ寺96番や鎌倉24地蔵15番、鎌倉十三仏7番・薬師如来の霊場も兼務。
◆またこの辺は地形が谷になっている事もあり、山号に谷の付いた札所が多い。24番・亀谷山や25番・泉谷山など。
◆妙煢@は、建長寺の朱印所の先の右手にある。広い境内と向こう正面に建つ大きな中門に目を奪われると妙高院を通り過ぎてしまう。建長寺内の多くの塔頭の一つである。本堂右手奥で朱印を頂く。
◆【写真右】は、妙煢@前の参道に植えられている柏槙(びゃくしん)の木で、建長寺の創建時(1253年)から立つというが弱って来ているので、後世に伝えるべく、保存事業が行なわれている。
◆28番・建長寺は、臨済宗建長寺派の大本山として有名であり古刹である。山門をくぐり、拝観料を払い参道に出ると大きな中門【写真上】が目に入る。山号は「こふくさん」と称する。
◆広い敷地の境内には、塔頭や塔所と呼ばれる歴代貫主の隠居寺である龍峰院や妙煢@などもあり、それらも鎌倉観音の札所となっている。
◆【写真右】は、中門をくぐり次の本堂内の天井に描かれている大きな雲龍画。
◆寺は鎌倉24地蔵9番〜11番も兼務する。